高校美術教師と生徒の力作、一堂に 唐津市近代図書館で作品展

高校教師と生徒の力作が並ぶ作品展=唐津市近代図書館

 佐賀県内の高校に勤務する美術教師による作品展が、唐津市近代図書館で開かれている。教壇に立ちながら作家として制作活動に励む24人が、絵画や彫刻、染色など個性豊かな36点を並べる。14日まで、入場無料。

 県高校教育研究会芸術部会美術部会が開き、39回目。多彩なジャンルの力作がそろい、鬼塚正さん(唐津青翔高)の油彩「現代東京インスピレーション」は上半身裸の男性があいまいな世界に入り込む様子を描き、都市の無個性化を表現した。

 13回目となった県高校美術科授業生徒作品展も同時開催し、14校が参加した。有田工業高の3年生は大町町のたろめん、多久市の女山大根など県内特産品のPRポスターなどを展示している。各作品の狙いや題材を解説するパネルもあり、授業での制作過程も垣間見ることができる。

 作品展を担当した有田工業高教諭の井嶋玲和さんは「美術の幅の広さ、いろんなものの見方があることを感じてほしい」と話す。午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。(松岡蒼大)

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