皇居で「講書始の儀」 両陛下に講義、愛子さま初出席

「講書始の儀」で講義を受けられる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=11日午前、宮殿・松の間(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下が年頭に当たり、学問の各分野の第一人者から講義を受けられる「講書始の儀」が11日、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。秋篠宮ご夫妻ら皇族も参列し、両陛下の長女愛子さまは初めて出席した。

 日本語学の金水敏大阪大名誉教授が「ことばのステレオタイプ“役割語”について」、刑事訴訟法学の井上正仁東大名誉教授が「捜査法の進化と課題」、物理化学の西川恵子千葉大名誉教授が「ゆらぎで探る物質の構造」と題して講義した。両陛下は机の上の資料に目を向け、うなずきながら聞いた。

 講書始の儀は、学問奨励のため、明治天皇が始めた「御講釈始」が由来とされる。大正時代に宮中儀式として制度化した。

© 一般社団法人共同通信社