波佐見焼の新春展示販売会 窯元のアイデアあふれる新作ずらり 業者らが商談 長崎

新作を中心に多彩な器が並んだ展示会=波佐見陶磁器工業協同組合

 波佐見焼の窯元でつくる波佐見陶磁器工業協同組合(太田一彦理事長)が取引業者に新作を披露する「新春展示販売会」が10日、長崎県東彼波佐見町井石郷の同組合会館で始まった。11日まで。
 卸商社や小売業者を対象に窯元24社が出展。動物のイラストを施した子ども向けの食器から、釉薬(ゆうやく)に工夫を凝らし、金属のような質感のある一点物まで、各窯元が技術とアイデアを凝らした商品が並んだ。来場者は新年のあいさつを交わし、商談した。
 太田理事長は「職人の高齢化や、燃料・原料価格高騰が続き厳しい状況。価格に転嫁するためには、それぞれの窯元がさらにレベルを上げ、新たな商品が開発できるかが鍵」と強調。「SDGs(持続可能な開発目標)を意識した廃石こう型のリサイクルは引き続き進め、全国から注目される産地でありたい」と話した。

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