テレビで見た松山英樹V ソニーオープン初参戦の平田憲聖がうらやましかったコト

開幕前日は練習場で調整(撮影/亀山泰宏)

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(10日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

2年前、松山英樹がプレーオフを制した大会はテレビで見ていた。程なくして映ったのは、グリーンサイドで祝福する中島啓太の姿。大阪学院大で腕を磨きながら、当時すでにプロ転向していた平田憲聖は「中島選手がグリーン横にいて、生で見られてうらやましいなと思いました」と笑いながら振り返る。

昨季は「ミズノオープン」で同学年の中島とのプレーオフに競り勝ち、「日本プロ」で2勝目とブレーク。憧れの舞台にスポット参戦するチャンスを得た。ハワイ島で大学の試合をプレーしたことはあっても、オアフ島は初めてだ。

メジャー「全英オープン」、さらには昨年11月にメキシコで戦った「ワールドワイドテクノロジー選手権」と少ない海外経験が頼りになる。全英で苦しめられた風は、ハワイでも強く吹く。「風とけんかさせないこと。風に乗せてというか、風が強くなってくると、ティショットのアライメントとかが大事になってくると思う」と対策を練る。

フェアウェイを外せば、ボールはラフにスポッと埋まってしまうこともある。グリーン周りも粘っこい芝からの寄せは厄介そう。未知であるはずのバミューダ芝も「メキシコはこんな感じでした」とうなずく。

新シーズンの目標を聞かれて「去年2勝しましたけど、自分の中でいろんなラッキーもありながらの優勝だったとも感じている。もっと自信を持って優勝できたらと思っている」と話す謙虚な23歳。「まずは予選通過すること。来るだけでも経験にはなるかもしれませんけど、海外で4日間プレーした経験がない。毎日毎日、自分のゴルフができたら」と地に足をつけて挑む。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン