餃子会議が本格始動 宇都宮餃子背負ってDOTAMAさんがラップバトル 日本の食考える官民プロジェクト

特設サイトのトップページにも使われている「餃子会議」のイラスト

 農林水産省は11日、ギョーザをテーマに日本の食を巡る課題を考える官民共同プロジェクト「餃子会議」を本格始動したと発表した。特設のウェブサイトを開設し、ギョーザの具材をテーマにして食料自給率などを解説。10〜20代のZ世代にも関心を持ってもらおうと、動画「全てはG(ギョーザ)になるラップ選手権」も公開。栃木県出身の人気ラッパーDOTAMAさんが宇都宮餃子を背負ってバトルに挑んでいる。

 農水省は、食と農のつながりを深める運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を展開中。昨年のカレーに続き、本年度はギョーザをテーマに企画を展開している。

 ギョーザをテーマにした理由は、外食や総菜などの中食、家庭内での内食などあらゆるシーンで浸透しており、国民の食生活に身近だからという。

 また多彩な具材は、幅広い農林水産物について考えるきっかけとなる。例えば、自給率の高いニラやキャベツ、国産も多いが餌を海外産に依存する豚肉、8割以上を輸入に頼る皮に欠かせない小麦など、食材ごとに課題や背景は異なる。特設サイトでは豊富なビジュアルとともに、こうした課題を解説している。

 ご当地ものが豊富な点もギョーザ人気の一因。プロジェクトでは、47都道府県ごとに地域の特産を使ったオリジナルの食べ方を提案しており、本県を含め未公開の都道府県についても順次公開していく。またZ世代と生産農家が食について話し合う動画も配信するという。

 ◇特設サイト「餃子会議」はこちら

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