相浦駐屯地陸自隊員「二十歳の集い」 水陸両用車と綱引きで団結力高める

「二十歳の集い」で、水陸両用車を一斉に引っ張る隊員ら=佐世保市、陸自相浦駐屯地

 長崎県佐世保市大潟町の陸上自衛隊相浦駐屯地は11日、「二十歳の集い」を開いた。本年度20歳を迎える隊員約70人が、水陸両用車(AAV7)との綱引きに臨み、団結力と士気を高めた。
 綱引きは昨年から開き2回目。同駐屯地に本部を置く陸自の離島防衛専門部隊「水陸機動団」の隊員らが臨み、先輩隊員ら約1100人が見守った。
 水陸両用車は長さ約8メートル、高さと幅はそれぞれ約3メートル。重さは約20トンある。20歳を迎える隊員は、円陣を組んで気合を入れた後、かけ声をかけながら、くくりつけた綱を一斉に引っ張った。静かに動きだすと、歓声が上がった。
 水機団の施設中隊に所属する荒田瑞樹さん(19)は「思った以上に重く、最初はびくともしなかった」と苦笑い。20歳を控え「育ててくれた家族にありがとうと伝えたい。信頼される人になり、災害などから市民を助けたい」と話した。

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