オウム真理教、観察処分を更新 後継3団体、公安審8回目決定

 公安審査委員会は12日、団体規制法に基づくオウム真理教への観察処分を3年間更新すると決定した。対象は主流派の後継団体「アレフ」など3団体で、更新決定は8回目。引き続き、団体施設への立ち入り検査などが可能になる。公安調査庁が更新を請求していた。

 公安庁によると、3団体は他に、アレフから分派し金沢市を拠点に活動するグループと、元オウム真理教幹部上祐史浩氏が設立した「ひかりの輪」。いずれもオウム真理教教祖で麻原彰晃を名乗った松本智津夫元死刑囚=2018年に執行、当時(63)=の影響力が残っているとみている。

 団体規制法は、無差別大量殺人の首謀者が影響を与える団体などを観察処分の対象と規定。

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