まちの魅力を高めて知名度を上げようと、広島県神石高原町が、空き家再生などに取り組む「Z世代」の企業と協定を結びました。
神石高原町と協定を結んだのはまちおこし会社「MSERRNT(マサーント)」。そして奈良県に拠点を置き、スタッフ全員が「Z世代」の若者で作る会社「やるかやらんか」。飲食や古民家のリノベーションなどで実績のある「株式会社」です。
神石高原町は、年間に200人から250人の人口が減少していて、65歳以上が占める高齢化率は49・75%(2024年1月1日時点)になっています。この状況を打開するため、まちの魅力アップと知名度向上を目指してZ世代の企業の力を借ります。
MSERRNT広島支店の丹下工・支店長
「プレゼントしたいと思います。好きに使ってください」
まずは「MSERRNT」が町内に所有する古民家1軒を「やるかやらんか」に提供しました。「やるかやらんか」はさっそく古民家のリノベーションに取り組みます。
古民家は町役場から車で15分ほどの位置にある築およそ60年、木造2階建てで延べ床面積はおよそ230平方メートルです。
「やるかやらんか」の西奈槻社長
「1階はコワーキングスペースであったりとか、場所貸しスペースを考えています。2階は泊まれる場所を考えております」
古民家はクリエイティブな若者がアイデアを創り出す居場所や、リラックスできる空間にして県内の若者を呼び寄せるほか、ここで地元住民との交流の機会も設けていくということです。リノベーションは年内に完成させる方針です。
西社長
「Z世代の発信力を生かして、神石高原町が発信できていない素材であったり、居場所をどんどん世の中に広めていく」
神石高原町では、キーマンの紹介などでZ世代の企業をバックアップすることにしています。