京丹後市の旅館とホテルが能登半島地震被災者受け入れへ 市観光公社が客室提供を呼びかけ

能登半島地震の被災者に一時的な避難場所として無償提供される予定の客室(京丹後市網野町浅茂川・料理旅館「てり吉」)

 能登半島地震の被災者を一時的に受け入れるため、京都府京丹後市観光公社は会員の宿泊施設(125施設)に客室提供を呼び掛けている。12日現在、6施設が24室約100人分の客室提供を申し出た。

 ズワイガニ(松葉ガニ)シーズンで多くの観光客を迎える中だが、厳しい生活を強いられている被災者を支援しようと、市と連携して受け入れと各施設への割り振りを進める。

 同市網野町の料理旅館「てり吉」は全客室11室のうち2室を提供する。経営者の齊藤修司さん(62)は「丹後と能登はともに観光地。助け合いたい」と願う。

 同市弥栄町のホテル丹後王国は全客室26室のうちツイン4室を共有浴場も含めて提供。中川正樹社長(38)は「希望があれば接客業務などの仕事も紹介し、生活面も支援したい」と話す。

© 株式会社京都新聞社