冷え込む朝 LRTと朝日に染まる富士山 フォーカスLRT元年⑯

朝日を受けほんのり赤く染まる富士山と鬼怒川を渡る列車=12日午前7時5分、宇都宮市道場宿町(超望遠レンズ使用)

 12日の栃木県内は冷え込んで空気が澄み、宇都宮市道場宿町の鬼怒川に架かる柳田大橋からは次世代型路面電車(LRT)が行き交う中、雪をかぶった富士山の雄大な姿が見られた。

 宇都宮地方気象台によると、県内は上空の寒気の影響により、宇都宮で氷点下4.3度となるなど全14観測地点のうち6地点で今季最低気温となった。

 柳田大橋では日の出時刻の午前6時52分過ぎ、約175キロ先の富士山がほんのり赤く染まって姿を現し、鬼怒川を渡る列車は朝日に輝いていた。

 同橋周辺を散歩した同市道場宿町、武藤(むとう)ひろ子(こ)さん(75)は「富士山が裾野まで見える場所で、黄色い列車を頻繁に見られる楽しみも加わった。夕方のシルエットもきれいで、朝夕2度見られると得した気持ちになる」と話した。

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