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加賀藩前田家2代前田利長が眠る国史跡・前田利長墓所(高岡市関)で、地震により利長の御廟の石塔が損傷していたことが、12日までに分かった。墓所を管理する市は国に被害を報告し、安全確保のため立ち入り禁止とした。
高さ11.9メートルの石塔の頂上部にある丸形の「宝珠(ほうじゅ)」が落下していた。御廟前などで計10基の灯籠も倒壊していた。
前田利長墓所は、大名個人の墓としては全国最大級の規模で、3代利常が利長の三十三回忌にあたる1646(正保3)年に造営した。
高岡市文化財保護活用課によると、近年にこれだけの被害が確認されたのは初めてで、同課担当者は「時間はかかるが、一つずつできることから対応を進めていく」と話した。