被災地へ支援物資を 上越市内 有志が団体立ち上げ 17日から受け付け

石川県への支援について思いを語る五十嵐さん(右、上越タイムス社で)

上越から能登半島へ支援物資を―。上越市の企業経営者らが1日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県へ支援物資を送るため、「能登半島地震の支援・上越有志会」という団体を立ち上げた。17日から22日までの間、午前9時から午後4時まで休館中の上越観光物産センター(同市藤野新田)で飲料水、食品、生理用品などの物資を受け付ける。寄せられた物資は石川県に引き渡す予定。

石川県は支援物資について、企業・団体・自治体からのまとまった物資提供を受け付けており、個人での提供や直接の持ち込みを制限している。「上越有志会」の発起人で、木材加工品「ひのきろうず」の製造・販売を手がけるDIY.TOK(上越市戸野目)の五十嵐健一代表は「石川の被災の様子を見るたび、居ても立ってもいられなかった。幸い、多くの人の協力があり、団体を立ち上げ、物資を集めるところまできた」と話す。

求める物資は飲料水(水に限る)、賞味期限に余裕のある缶詰やレトルト食品、インスタント麺やカップ麺、使い切りカイロ、紙おむつ、生理用品。いずれも未開封の箱やパック単位で受け付ける。毛布は新品で袋に入っているもの。箱単位や袋入りとしているのは輸送時の破損を避け、被災地でスムーズに配布できるための配慮だ。

五十嵐さんは「ぜひ義援金を送る気持ちで、市内のショップで物資を購入し寄せてほしい。上越市の経済を活性化させることにもつながる」と話した。

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