【早出し】平常心で力出し切る きょう13日から共通テスト、各高校で出陣式

担任教諭たちが大喜利を披露し、受験生の緊張を和らげた=山形市・山形南高

 大学入学共通テストが13、14の両日に行われるのを前に、県内の各高校で12日、出陣式が行われた。教職員や後輩が受験生の緊張をほぐす大喜利やエールで激励。3年の間に新型コロナ禍を経験した生徒は互いの努力をたたえ、自らの力を出し切ることを誓った。

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 【鶴岡南】 197人が出願しており、出陣式では遠田達浩校長が「びくびくせず、高ぶり過ぎず、平常心で力を全て発揮してほしい」と励ました。担任団がアーチェリーの矢で「不安」や「緊張」と書いた的を射抜く劇を披露し、会場を沸かせた。前生徒会長の渡部奏仁さん(18)が「積み重ねてきた自信を持ち、2日間、最後まで頑張ろう」と呼びかけ、全員で気勢を上げた。

 【米沢興譲館】 教職員や後輩が3年生約200人を激励した。曽根伸之校長が「皆さんの夢がスタートする。迷うことはない。信じる道を進んでほしい」とあいさつし、だるまに目を書き入れた。各クラスの代表が「緊張したら親や仲間の顔を思い出そう」「応援を力にして頑張りたい」などと呼びかけ、自らと仲間を奮い立たせた。後輩の応援団10人の熱いエールを受け、全員で気勢を上げた。

 【新庄北】 135人が出願した。石山宣浩校長が、同校の応援歌2曲を歌い、「いつも通りの力を出そう」と鼓舞した。代表生徒6人が「絶対に受かる」「自分たちを信じよう」などと決意表明し、だるまに目を書き入れた。応援団のエールや同級生らが作成した動画で激励を受け、全員で拳を掲げて健闘を誓った。梁瀬健太さん(18)は「これまでの成果を発揮するのが楽しみ」と話した。

 【山形南】 大沼晋校長が「自分の力を信じて挑戦するだけだ。『テイク・イット・イージー』で臨んでほしい」と出願者約230人を激励。担任教諭たちは共通テストを題材にした大喜利で緊張を和らげた。「必勝」の鉢巻き姿の受験生全員で肩を組み、応援歌とエールを披露して互いを鼓舞した。矢作健登さん(17)は「落ち着いて力を出し切り、ベストを尽くしたい」と意気込んだ。

担任団の劇で笑顔を見せる受験生たち=鶴岡市・鶴岡南高
必勝を期し、勝ちどきを上げる受験生=米沢市・米沢興譲館高
だるまに目を入れて合格を祈願する受験生=新庄市・新庄北高
担任教諭たちが大喜利を披露し、受験生の緊張を和らげた=山形市・山形南高

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