山形暮らし、7割超「住み続けたい」 23年度の県政アンケート、理想の子どもの数は減

グラフ1

 県は、県民の意識やニーズを把握し施策立案などに役立てる県政アンケートの2023年度実施結果をまとめた。山形暮らしについて尋ねる設問で「住み続けたい」や「幸福」との回答がともに7割を超えた。一方、5年前の調査と比べ、「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者が5割台に落ち込み、理想の子どもの数で最多だった回答が「3人」から「2人」に変わった。

 本県に住み続けたいかとの問いに対する回答は=グラフ1=の通り。「住み続けたい」と「やや住み続けたい」が合わせて76.5%で、「あまり思わない」と「全く思わない」は計6.8%。肯定的な回答は22年度の76.9%とほぼ同じだった。

 幸福度に関する質問では、「幸福」が35.7%、「やや幸福」が35.9%。「あまり感じていない」が6.1%、「感じていない」が2.4%で、「どちらとも言えない」が19.3%となった。男性よりも女性の方が幸福を感じていると答えた。

 未婚者に、結婚に対する考え方を聞くと「いずれ結婚するつもり」が54.8%で、「結婚するつもりはない」が41.1%。5年前の調査では、前者が61.3%、後者が30.2%だった。

 既婚者、未婚者の双方への問いで、理想の子どもの数は=グラフ2=の通り。5年前は「3人」(44.6%)「2人」(38.5%)「1人」(3.5%)の順だった。

 性の多様性や性的少数者への理解を社会全体で進める必要性について、「必要性がある」の回答が46.3%で最多だった一方、「どちらとも言えない」が41.1%、「必要はない」が4.1%だった。

 幸福実感度の向上のため、県は地域資源や暮らし方などの価値を見直すきっかけづくりと機運醸成を継続する方針。

 【メモ】県政アンケートは昨年8~9月、県内在住の18歳以上の2500人を対象に郵送で実施(回答は郵送かインターネット)。設問は▽山形での生活▽SDGs(持続可能な開発目標)▽結婚・子育て・家庭▽性の多様性▽社会資本の整備―など7項目。回答率51.9%(回答数1297人)。結果の詳細は県ホームページで。

グラフ2

© 株式会社山形新聞社