1月権利確定の【配当利回り】ランキング、トップ5と高利回りJ-REITを紹介

1月12日の日経平均株価は、前日比527円25銭高の3万5577円11銭と5営業日続伸し、4日連続でバブル景気以来の最高値を更新しました。1月第1週の主体別売買動向では、海外投資家が2週ぶりに買い越しとなる一方で個人は4週連続の売り越しとなっています。海外勢の資金が日本株に入っており、新NISAもスタートし、日本株に注目されている方も多いようです。


新NISAは長期投資のスタンスの方もいらっしゃいますが、一方であまり長期では投資しない方や、高利回りを取っていくインカムゲイン狙いの方もいらっしゃるようです。高配当利回りの銘柄を選んで投資するメリットとしては、定期的な配当により安定した現金収入を得ることができ、生活費や将来の投資に利用できる(再投資のメリットもある)ことが挙げられますが、銘柄選択やリスク管理が重要です。また配当利回りだけで銘柄を選ぶのではなく、企業の基本的な健全性や将来の成長性も考慮することが肝要でしょう。

今回は、2023年1月10日(水曜日)現在のデータをもとに、1月権利確定銘柄の配当利回りトップ5と1月権利確定高利回りJ-REIT(日本の不動産などの賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品)を紹介します。

【1位】積水ハウス(1928)

1960年創業の住宅のリーディングカンパニ。建築工事の請負、施工、建築物の設計、工事監理、造園、不動産の売買や管理、リフォームなど、賃貸住宅やマンション関連の事業のほか、街づくり、都市開発や国際事業など、よりよい住環境に貢献する事業を展開しています。研究開発から設計施工・アフターメンテナンス、リフォームまで、一貫して高い品質、サービスを自社グループで行っていることが特徴。賃貸住宅経営をサポートする事業のようなストック型ビジネスも。今月9日に付加価値を向上させるべく老舗のオーダーメード木製家具メーカーである株式会社アイダの買収を発表したばかり。

企業名:積水ハウス
株価:3,287円
最低投資価格:32万8,700円
配当利回り(予想):3.59%

【2位】OSGコーポレーション(6757)

水に関する様々な事業を展開する企業です。1970年に「環境」と「健康」をキーワードに生活密着型製品の開発に着手。環境と健康と衛生をテーマに、食材としての水を深掘りし、付加価値の高い製品を次々と開発しています。家庭用から業務用・産業用に至るまでの水関連機器製品の製造から販売まで手がける水関連機器事業のほか、浄水器や電解水素水生成器などの販売、メンテナンス事業、HOD(水宅配)事業、水にこだわる高級食パン専門店の運営・フランチャイズ展開や介護宅配弁当の販売も行っています。将来の水不足が社会的なテーマとして意識される中でも注目したい銘柄と言えそうです。

企業名:OSGコーポレーション
株価:1,162円
最低投資価格:11万6,200円
配当利回り(予想):3.44%

【3位】ポールトゥウィンホールディングス(3657)

展開するグループ会社で、ゲーム、ネット、EC、テクノロジーなどの市場においてさまざまな課題解決を提供。
ソフトウェア・アプリ開発において、品質改善を目的とした第三者視点での検証サービスや、カスタマーサポート、投稿監視、不正対策、広告審査支援などの運用サポートといったITビジネスを支援するサービスをはじめ、ECサイトの開設から運営までワンストップで支援する「ECコンサルティングサービス」、日本で働きたい外国人と日本企業を「すばやくつなぐ」マッチングシステム「Stepjob」などのサービスを国内外で提供しています。

昨年12月1日には東京都教育委員会が開設する教職員相談窓口「先生たちのほっとLINE」の窓口運営支援業務を開始しています。

企業名:ポールトゥウィンホールディングス
株価:475円
最低投資価格:4万7,500円
配当利回り(予想):3.37%

【4位】Casa(7196)

家賃債務保証事業、養育費補償事業を展開。入居者には保証サービスや優待サービス、生活環境に変化等があった際の相談窓口を提供するほか、オーナー向けには家賃管理、保証、空室解消、オーナーの収益改善や安定収入、リスクを軽減するサービスを提供。不動産会社向けには家賃保証など、入居者、オーナー、不動産会社が“三方よし”のサービスを提供する企業です。仕事をしていない方や外国籍の方など、家を借りる際の保証人を探すのが難しい人向けにもサービス提供していることも強み。保証会社のニーズの高まりは今後も継続する見通しです。

企業名:Casa
株価 899円
最低投資価格:8万9,900円
配当利回り(予想):3.34%

【5位】コーセーアールイー(3246)

1992年の創業以来、福岡都市圏を基盤にマンション分譲事業を中核として事業領域を広げ、不動産事業を展開しています。「グランフォーレ」というブランド名の新築分譲マンションのほか、資産運用マンションの提案や、居住用・資産運用として中古物件の提供、賃貸管理まで手掛けています。昨年のリリースによると「グランフォーレ博多マークプレイス」「グランフォーレ箱崎九大前駅レジデンス」が完売するなど、好調な模様。

企業名:コーセーアールイー
株価:1,110円
最低投資価格:11万1,000円
配当利回り(予想):3.24%

【J-REIT 1】東海道リート投資法人(2989)

日本の東西の中心地をつなぐ東海道地域の安定資産に投資するJ-REIT。静岡県を核とする、愛知県、三重県の産業地域への重点投資を基軸として、東海道の周辺地域にも投資をしています。サスティナビリティも意識しており、2023 年 12 月には、保有する3物件(松阪ロジスティクスセンター、セントレアロジスティクスセンター、葵タワー)が、建築物の省エネルギー性能を表示する第三者認証制度である建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」の評価を取得しています。

企業名:東海道リート投資法人
取引値:12万6,600円
最低投資価格:12万6,600円
配当利回り(予想):5.2%

【J-REIT 2】エスコンジャパンリート法人(2971)

商業施設を中心に投資を行うREIT。今後も継続的な人口集中が予想される五大都市圏の商業施設や住宅など持続可能な社会の実現に資する資産(暮らし密着型資産)を主たる投資対象としています。資産運用会社は株式会社エスコンアセットマネジメントで、スポンサーである日本エスコングループや中部電力グループとのパイプラインを活用した物件取得を強みとしているようです。

企業名:エスコンジャパンリート法人
取引値:11万8,900円
最低投資価格:11万8,900円
配当利回り(予想):5.24%


高利回り銘柄は、投資ポートフォリオに多くの魅力を持っていますが、その魅力には注意が必要です。リスクを適切に理解し、適切なリサーチを行い、長期的な視点を持つことが成功の鍵です。高い利回りを追求する際には、企業の健全性、財務状況、配当の持続可能性を検討しましょう。また分散投資を通じてリスクを分散させることもお勧めします。

投資はリスクを伴いますが、賢明な選択と情報を元にした意思決定は、そのリスクを最小限に抑え、長期的な資産形成に寄与します。高利回り銘柄は、収益の向上と資産の多様化に役立つ重要なツールの一つです。冷静な判断と計画性を持って取り組んでください。

皆様の投資の成功をお祈りしています。

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