能登地震、炊き出し後方支援へ 花巻・雨風太陽が仕組みづくり

 

 花巻市の雨風太陽(あめかぜたいよう)(高橋博之代表取締役)は、能登半島地震の被災者への炊き出しを後方支援する仕組みづくりを進めている。産直アプリで全国の生産者から食材を募り、輸送費などを賄う「応援チケット」を販売。現地で活動する支援者と全国の善意をつなぐ調整役を担い、継続して温かい食事を届けることを目指す。

 同社が運営する産直アプリ・ポケットマルシェ(ポケマル)は、全国約8100人の農家や漁業者らが登録する。同社が調整役となって現地にいる団体から必要な食材を聞き、協力する生産者に発送を依頼。中継拠点まで野菜や米、肉など多様な食材を届けて炊き出しに活用してもらう。

 活動の原資となる応援チケットは1枚550~1万1千円の4種類。食材を届ける輸送費や活動費に充てる。応援チケットはもう一つあり、ポケマルに登録する石川県穴水町の農業者と輪島市の漁業者2人向けを販売。売り上げの全額を本人に届ける。直接の寄付か炊き出し支援か選べる仕組みだ。

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