OBからナイスボギー&7mの“ガッツパー”も 久常涼が予選通過へ「耐えられた」

最終ホールでバーディ締め(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

カットライン上の通算2アンダーで迎えた最終18番(パー5)、久常涼はしっかりと2オンに成功した。それでも、「ファーストパットの方がしびれてましたね」。順目のパットを打ち続ける展開から一転、逆目のロングパット。重いと分かっていても打ち切れず、2.5mショートしたが、2パット目をねじ込んでバーディフィニッシュ。「(自分の中では)『-2』だったら、ダメだったと思うので。真っすぐのラインをしっかり打てて良かった」とうなずいた。

初日とは違う風向きにもアジャストして「68」(撮影/田辺安啓(JJ))

早朝に持ち越した第1ラウンドの2ホールを含めて、合計20ホール。PGAツアー本格参戦のファーストゲームは、やはりタフだった。第1ラウンドの最終ホールとなった9番(パー5)はアプローチのミスでパーにとどまり、2ラウンド目の9番は1Wショットで左にOB。「まさかあそこでOBになるとは思わなかった…」。動揺しつつも、4mを残したボギーパットを決めきったこと、続く10番で花道から寄せてバーディを奪えたことが大きかった。「去年も、(欧州ツアーで)ああいうパットを最終ホールで外して落ちたりもしましたからね」

笑顔で週末へ(撮影/田辺安啓(JJ))

13番ではフォローの風に乗った1Wショットが木に当たってピンチを招いた。「風が吹いているラインの方に打ってしまった。風が強い日と穏やかな日でライン取り(を変えること)も重要になってくる。まだちょっと、コースを知らな過ぎた」。カップへ飛び込むようにして入った7mほどのパーパット。「すっごい強かったですね。入って良かった。ビックリしました」と笑いながら振り返った。

「このツアーはいいプレーをしていても、ちょっとのミスですぐ落ちるツアーだと思っている。“カツカツ”のラインで耐えられたのは、自分にとって大きい」。ガマンを重ねた「68」で週末の切符を手中に収め、前を向く。「この2日間は、どうしても手探りな感じがあった。だいぶそれも取れたので、ひとつでも上を見て、攻めていければ」。残り2日間、失うものはない。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン