「米粉麺を開発」が最優秀 米沢工高専攻科の学生、修了生チームの3人・キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東北

キャンパスベンチャーグランプリで最優秀賞に輝いた(右から)高橋りなさん、戸屋康介さん、沢雅恭さんのチーム=米沢市直江石堤

 学生がビジネスプランを競う「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東北」で、米沢工業高専攻科を修了した高橋りなさん(32)、同専攻科1年の戸屋康介さん(19)と沢雅恭(がく)さん(19)が発表した、「米粉を活用した新食品開発事業」が最優秀賞に輝いた。来月27日に東京で開かれる全国大会に出場する。

 高橋さんは昨年、米沢市で米粉麺を開発・販売する合同会社cropを立ち上げた。専攻科時代から、小麦に替わるグルテンフリーの食材として米粉に注目。約10年間の企業勤めを経て起業し、今も事業構想大学院大学仙台校で事業戦略などの学びを続けている。戸屋さんと沢さんは専攻科の学びの一環として、データ収集や分析などで支えた。

 CVG東北の最終審査は12月19日に仙台市で行われた。3人は、対面販売を通じ、認知度や価格、食べ方といった課題を得たことを紹介。県外のカフェでパスタの麺として採用されたこと、京都の茶屋と協力して宇治抹茶入り米粉麺の販売に取り組んでいることなどを紹介した。知名度アップにユーチューバーの力を借りるなど、PRの手法も高い評価を受けた。

 約12年前、専攻科在籍時にも米粉をテーマにCVG東北に挑戦した高橋さん。当時は入賞を逃したが、専攻科の後輩と力を合わせ、雪辱を果たした。高橋さんは「審査員に思いが伝わりとてもうれしい。米粉麺を多くの人に届けたいという思いを、全国でも伝えてきたい」と話した。

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