地震により大規模な土砂崩れが発生した輪島市市ノ瀬町。複数の家屋が土砂に巻き込まれ、現在も懸命の救助活動が続く。区長の水口喜栄さん(73)は「大事な仲間を早く見つけてほしい」と悲痛な声を上げた。
石川県が公表している13日午前9時時点の安否不明者名簿には、市ノ瀬町の3人の名前が掲載されている。
消防庁は12日、市ノ瀬町での救助活動の様子を動画で公開した。土砂や木が民家の壁を突き破って中に入り込み、消防隊がスコップで取り除いている。ただ、水を大量に含んだ土砂により、活動が困難を極めていることがうかがえる。
市ノ瀬町では崩れ落ちた土砂で川がせき止められた「土砂ダム」も確認されている。自宅の損壊や土砂ダムへの警戒から、付近の河原田公民館には約70人が避難している。