七尾市と羽咋市が開設した災害ごみの仮置き場には13日、多くの壊れた家財道具や家電が持ち込まれた。雪や雨が降る悪天候の中、七尾市では200台以上の車が列をつくり、処分まで2時間近くかかった人もいた。市は急きょ防災無線で別の日の搬入を呼び掛けるなど対応に追われた。
七尾市石崎町の能登香島駐車場に設けられた仮置き場周辺には、午前9時の開始前から車が並んだ。対象は可燃粗大ごみ、木くず、ガラス・陶磁器・瓦くず、小型家電など10種類で、市は3月31日まで午前9時~午後3時に開設する。
市は混雑を避けるため、奇数日は旧七尾市、偶数日は旧3町の住民を対象としている。和倉温泉と能登島を結ぶ片側1車線の道路は仮置き場に向かう車で渋滞になった。市は午前11時半ごろに防災無線で仮置き場の分散使用を求めた。
ガラス製品などを搬入した髙澤知明さん(69)=松本町=は「渋滞がひどく何回も運べない。1カ所では足りない」と話した。
羽咋市の羽咋運動公園駐車場のごみ置き場は、市によると開設初日の12日は70件、13日は午前中に50件の利用があった。