輪島の中学、生徒250人避難へ 半数超が同意、保護者調査

石川県珠洲市の避難所で妹とスマートフォンを見る女子中学生。テレビがなく娯楽も少ないため、SNSを見て過ごすことが多い。白山市に集団避難するつもりで「友達と会えるのはうれしいけど、家族と離れるのは寂しい」と話した=13日午後

 石川県輪島市は13日、能登半島地震を受けて調整している全3市立中の生徒約400人の集団避難に関し、保護者への意向調査の結果、半数超の250人が避難に同意したと明らかにした。移動時期など調整を本格化させる。生徒を受け入れ予定の白山市の県立施設は、準備を急いだ。輪島市と同様に集団避難を検討する珠洲市と能登町も、意向調査などを進めた。

 馳浩知事は記者団に「思春期のお子さんを手放すのは耐えがたいと思うが、子どもの成長では、教室の仲間と一緒にいた方が良い場合もある」と説明。一方で「親元の方が心の安定を保てるとの判断もある。柔軟に対応したい」とも述べた。

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