紅海経由の輸送混乱、長期化も 米英が攻撃、中東情勢悪化で

紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派に取り囲まれる貨物船。2023年11月20日に公開された(フーシ派メディアセンター提供、ロイター=共同)

 【ロンドン共同】米英両軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派支配地域の拠点を攻撃したことで、中東情勢が一段と悪化し、紅海経由の海上輸送の混乱が長期化する可能性がある。攻撃に反発したフーシ派が、紅海を航行する船舶への攻撃を続けると表明しているためだ。

 ノルウェーに本部を置く独立系タンカー船主の団体「インタータンコ」は12日、米英両軍の攻撃の結果と期間は「現時点」では不明とした上で、米軍主導の連合海上部隊が、イエメン沖バベルマンデブ海峡の通過を「数日間」避けるよう勧告したと発表した。

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