東京都心で初雪を観測 平年より10日遅い冬の便り 14日(日)朝は路面凍結に注意

 13日(土)午後5時半ごろ、東京管区気象台は東京都心で初雪を観測したと発表した。平年より10日遅く、昨シーズンよりは11日早い発表となった。また、水戸でも初雪を観測し、こちらは平年より25日遅く、昨シーズンより31日も遅い冬の便りとなった。

14日(日)未明にかけて関東北部は大雪警戒

 13日(土)の日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となり、上空には強い寒気が流れ込んでいる。そのため、関東は山沿いだけでなく平野部でも所々で雪が降り、東京都心や水戸では初雪を観測した。
 なお、東京は多摩の山沿いで雪が積もる見通し。多摩の平地や東京23区内では雪は積もらない見込みだが、予想より降水が長引いて気温が低くなった場合には積雪するおそれがある。また、関東北部では山沿いを中心に14日(日)未明にかけて大雪となるおそれがある。積雪や路面凍結による警戒し、着雪やなだれなどにも注意が必要だ。

共通テスト2日目の朝は路面凍結のおそれ

 14日(日)朝の最低気温は前日より低い所が多く、北関東や埼玉県では氷点下の冷え込みになりそう。南関東は東京都心2℃など平地でも氷が張るような厳しい寒さになる見通し。雪や雨が降ったあとに気温が下がると路面が凍結しやすくなるため、交通障害に注意が必要だ。
 また、14日(日)は大学入学共通テストの2日目が行われる予定。受験生は足元に気を付け、厳しい寒さで手がかじかまないよう手袋を着用するなど、万全の寒さ対策を行って試験に臨んだ方がよさそうだ。

 なお、週明け15日(月)から16日(火)は再び上空に強い寒気が流れ込み、関東は北部の山沿いを中心に大雪となるおそれがある。今後も最新の情報に気を付けたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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