新入幕・大の里へ被災祖父エール 「勝てば石川のみんなが元気に」

能登半島地震で被害を受け、避難所に身を寄せる、大相撲力士大の里の祖父坪内勇さん=13日午後、石川県内灘町

 大相撲の有望若手力士、大の里(23)=本名中村泰輝、石川県津幡町出身、二所ノ関部屋=の祖父、坪内勇さん(74)が能登半島地震で被害を受け、同県内灘町の避難所に身を寄せる。13日に共同通信の取材に応じ、初場所(14日初日・両国国技館)を新入幕で迎える孫に「勝てば石川のみんなが元気になる。自分らしい相撲を取ってほしい」とエールを送った。

 「子どもの頃から体が大きかった」と懐かしそうに振り返る。2021年の全国大会で優勝した際は記念のカップを持って内灘町の坪内さん宅を訪れたそうで「抱いてみて、と言ってくれたな」と笑顔をのぞかせた。

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