ブンデスリーガ第17節、アウグスブルクvsレバークーゼンが13日にインパルス・アレーナで行われ、アウェイのレバークーゼンが0-1で勝利した。
ここまで13勝3分けの無敗と圧巻の強さを見せ、ヘルプストマイスターに輝いたレバークーゼン。前日に2位のバイエルンが勝利したなか、新年初戦で首位ターンを目指すシャビ・アロンソのチームは、11位のアウグスブルクとのアウェイゲームに臨んだ。
負傷のボニフェイスやアフリカ・ネーションズカップ参戦による主力の不在で普段と異なるメンバー構成で臨んだアウェイチーム。立ち上がりからボールを握る一方、アウグスブルクのメリハリの利いた守備、シンプルに2トップが背後を狙う攻撃に手を焼く。
ジャカやパラシオス、ホフマンといった中央の選手をなかなか効果的に使えないものの、時間の経過とともに2トップをシンプルに遣ったカウンター、フリンポンとグリマルドの両ウイングバックを起点としたサイドアタックでチャンスの糸口を見いだそうとする。
そして、前半半ばを過ぎた辺りから攻勢を強めると、27分にはペナルティアーク付近でフリンポンの横パスを受けたグリマルドがドライブ回転をかけた左足ダイレクトシュートでゴールに迫るが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに、ジャカのミドルシュート、シックのゴール前でのヘディングシュートで際どいシーンを作り出す。
徐々にゴールの匂いをさせ始めるなか、37分にはセットプレーからグリマルドのクロスをファーのアンドリヒが頭で合わせるが、ゴール至近距離からのシュートはGKダーメンの好守に阻まれた。
幾つかチャンスは作りながらも、やや停滞感漂うなかで前半をゴールレスで終えたレバークーゼンは後半も同じメンバーで臨む。引き続き押し込む展開を作り出すと、セットプレーとクロスからジャカ、シックのヘディングシュートで際どいシーンを創出する。
時間の経過とともに再び攻撃が手詰まりになると、スペイン人指揮官は60分過ぎにフロジェクを下げて切り札のヴィルツをピッチに送り込む。すると、投入直後から積極的にボールを受けて散らしてリズムを作る背番号10はボックス内に抜け出して際どいシュートを放つなど早速攻撃を活性化させる。
切り札投入でリズムは生まれたものの、最後のところで仕留め切れないレバークーゼン。徐々に焦りから不用意な形でボールを失う場面が増えると、相手が狙う背後への長いボールから際どいシーンを作られるが、ここはオフサイド判定などに救われて事なきを得る。
その後、0-0のスコアのまま試合は最終盤に突入。88分のホフマンの枠の左隅を捉えたミドルシュートもGKダーメンのファインセーブに阻まれるなどゴールが遠いアウェイチーム。それでも、タフなヘルプストマイスターは土壇場で底力を示した。
5分が加えられた後半アディショナルタイムの94分、ボックス付近で細かく繋いでヴィルツから左のグリマルドにボールが渡ると、スペイン人DFが鋭い折り返しを供給。ボックス中央で見事な右足のファーストタッチで収めたパラシオスがすかさず左足シュートをゴールネットに突き刺した。
そして、善戦アウグスブルクに苦戦しながらも劇的勝利を収めたレバークーゼンが、前半戦を無敗での首位ターンを決めた。