京都・丹波地域3市町の職員が石川県へ「能登半島地震の被災者に寄り添う」

被災地に派遣される亀岡市職員=市役所

 京都府の丹波地域3市町から能登半島地震で被災した石川県に職員を派遣するのに伴い、12日に各市役所・町役場で激励や出発式があった。府などの要請を受けた対応で、職員は暮らしを取り戻せるよう被災者に寄り添った支援を決意した。

 亀岡市では、避難所の運営支援などで職員5人が同県に向かう。桂川孝裕市長は「被災地は混乱の中、厳しい生活をしている。一日も早い復興に向けてしっかり取り組んでほしい」と呼びかけた。

 都市計画課副課長の男性(50)は20~22日、応急危険度判定士として荷物を取りに戻るなど被災建物に入っていい状態か調査する。「避難者の環境の改善につなげたい」と力を込めた。

 南丹市からは企画財政課主事の男性(25)が石川県七尾市に入る。13~17日に避難所運営を支援し、午後8時~午前8時の夜勤を担う。

 出発式で「南丹市でも怖いくらい揺れた。現地では苦しい生活が続いていると思い、手を挙げた。被災した方の気持ちに寄り添いたい」と述べた。西村良平市長は「心理的に追い詰められた人たちに、笑顔を絶やさず接してほしい」と励ました。

 京丹波町では、総務課主事の男性(27)が、南丹市と同様に七尾市で避難所の運営支援に携わる。出発式で畠中源一町長から「避難者に心から寄り添った支援をしてほしい」と激励を受け「地縁のない地域で不安もあるが、被災者が少しでも安心して過ごせるよう努力したい」と話した。

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