無病息災願い点火 最上・赤倉温泉「お柴灯まつり」

お柴灯にたいまつから火を移す若者たち=最上町・赤倉温泉

 最上町の赤倉温泉で13日、冬の風物詩「お柴灯(さいど)まつり」が行われた。「鳥追い」と呼ばれる下帯姿の若者がたいまつを掲げて地区内を駆け回り、無病息災や家内安全を祈願した。

 地元のほか、新潟県や富山県など県内外から集まった20~50代の男性8人が鳥追いを務めた。近くの神社で受けたご神火を移したたいまつを手に「鳥追いじゃー」と気勢を上げながら高さ約5メートルのお柴灯の周りを走り回って点火した。その後、男性たちは結婚や新築など祝い事のあった家々や旅館などを回った。

 赤倉温泉観光協会(高橋治会長)が毎年開催しており、49回目。寒河江市柴橋小2年杉沼橙矢君(8)は「今年は(同市平塩地区の伝統芸能)平塩舞楽を踊るので練習を頑張りたい」と話した。

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