春遠からじ…コロナ禍越えた大学入学共通テスト、埼玉の26会場で2万6千人が受験 現役生が85%占める

緊張した様子で問題の配布を受ける受験者ら=13日、さいたま市桜区の埼玉大学

 大学入学共通テストが13日、さいたま市桜区の埼玉大学や越谷市の県立大学など、計26会場で実施された。初日の同日は、選択する科目などによるが、午前9時半から「地理歴史、公民」「国語」「外国語(筆記)」「英語(リスニング)」の試験が行われた。

 今年は新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い健康観察やマスク着用が課されなくなり、県内約2万6千人の受験生が寒さと緊張で表情を引き締め、会場に足を運んだ。

 埼玉大学では、県立高校を含め所掌する6会場で約4500人の受験者が割り振られた。試験会場への入室が可能となる午前8時半前から、バスなどで到着した受験生が係員に受験票を見せて入構。掲示板と受験番号を照らし合わせ、続々とそれぞれの試験会場に向かった。

 県内の私立高校に通う高橋徳之介さん(18)=草加市=は「会場に無事到着できるか心配だった」と、同じ国立大学を目指す友人の小笠原悠人さん(17)=戸田市=と早めに到着した。「ちょっと緊張してます。朝食は験担ぎでカツ(勝つ)カレーを食べました」と言う高橋さんに対し、小笠原さんは「平常心で、緊張していません。(解答欄の)マークがずれないかだけ心配」と落ち着いた様子だった。

 大学入試センターによると、県内会場の志願者数は昨年より1069人少ない2万6126人(男1万4887人、女1万1239人)。うち、今年高校を卒業する見込みの現役志願者は全体の約85%に当たる2万2468人で、浪人など既に卒業している志願者は3658人だった。

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