【全国女子駅伝】宮城が29年ぶり2度目の優勝 アンカーでひっくり返す 京都は2年連続2位

優勝のゴールテープを切る宮城のアンカー小海

 皇后杯第42回全国都道府県対抗女子駅伝は14日、京都市右京区のたけびしスタジアム京都を発着点に左京区の国立京都会館前を折り返す9区間42.195キロで行われ、宮城が2時間16分30秒(速報)で2度目の優勝を飾った。新型コロナウイルス禍で中止となった39回大会を挟んで29年ぶりの頂点。

 ■広島3位、過去最高タイ

 前回2位の京都は終盤に追い上げ、2時間16分50秒でトップと20秒差の2位。広島は2時間17分23秒で過去最高に並ぶ3位に入った。4位千葉、5位神奈川、6位大阪、7位兵庫、8位福岡。

 宮城は序盤から各走者とも安定した走りを見せ、終盤にレースをひっくり返した。中学生区間の8区で、トップと47秒差の3位で中継した男乕結衣 (五城中)が区間新記録の快走を見せて2位に浮上。先頭の兵庫と9秒差でスタートしたアンカーの小海遥(第一生命グループ)は、3キロ付近で兵庫の太田琴菜(日本郵政グループ)をとらえると中間点(5キロ)を過ぎて引き離し、最後まで後続を寄せ付けなかった。

 佐藤広樹監督は「8、9区と自信のある2人がいた。全員が役割を果たしてくれた」と選手をたたえた。アンカーの小海は「絶対に優勝できるよう探りながら走っていた。優勝はみんなの力だけ。このチームで走らせてもらい、うれしい」と笑顔で話した。

 京都は7区の太田咲雪 (立命館大)が区間賞を獲得。トップと55秒差の7位でたすきを受けた9区の川村楓(岩谷産業)好走して5キロ過ぎに兵庫をかわして2位に押し上げた。川村は東京の新谷仁美(積水化学)らを抑え、区間賞を獲得した。

 兵庫は2区の田中希実(ニューバランス、同志社大出)が19人抜きの快走で先頭に立った。8区までトップを譲らなかったが、最終区で順位を落とした。

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