小学生が映画制作、「アオバナ」がテーマ 昨年6月死去の中島貞夫さんが脚本監修

キッズシネマ塾で映画の撮影に臨む子どもたち(2023年7月、草津市役所)=市提供

 滋賀県草津市の花「アオバナ」をテーマに小学生が制作した映画「私たちの花『アオバナ』」の完成上映会が、27日に同市草津3丁目の草津アミカホールで開かれる。市が手がけてきた映画づくり事業の監督を当初から務め、昨年6月に死去した映画監督中島貞夫さんが、今作では亡くなる前に脚本を監修した。

 草津の文化を見つめ直して故郷への愛着を育て、まちの魅力を全国に発信する「キッズシネマ塾」の一環。中島さんを監督に、2020~21年度の新型コロナウイルス禍に伴う中止を挟みつつも毎年、開いてきた。

 今作は脚本家・谷慶子さんの脚本と監督で昨年7月に撮影が行われた。中島さんも大筋の台本には目を通していたという。草津に転入してきた子どもがアオバナを知り、クラスメートと学びを深める物語で、長さは約10分。4~6年生の児童19人がスタッフや俳優になって制作した。

 上映会は午前10時半~正午。無料(定員300人、当日先着順)。過去作品ダイジェスト版の上映のほか、中島さんの家族を招き、中島さんへ文化芸術特別賞を贈る。

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