大学入学共通テスト2日目は2024年1月14日、全国一斉に行われた。大手予備校河合塾による各教科科目の問題分析を速報する。「数学ⅠA」の分析は以下の通り。⇒【平均点】共通テストの平均点、中間発表を見る
数学ⅠAの難易度分析
大問数は5題。第1.2問は数学Iの分野で必答問題、第3~5問は数学Aの分野で2題を選択する形式であり、昨年と同様だった。また、第2問の[1]は2次関数、[2]はデータの分析が出題され、一昨年までの出題順に戻った。文章量は昨年と比べてやや増えた。丁寧な誘導がついた問題を解かせたあとで、設定を少し変えたものを考えさせる問題が例年より多く出題された。
数学Iの分野については、昨年に続き集合と命題は出題されなかった。日常を題材とする問題として、第1問[2]で電柱の高さや影の長さについて測量する問題が出題された。また、第2問[1]で点の移動に伴って変化する三角形の面積を、2次関数として捉えて考察する融合問題が出題された。いずれも問われている内容自体は典型的である。第4問はn進数を表示するタイマーを題材にした問題であった。見慣れない出題のため、戸惑った受験生が多かったかもしれない。第3問、第5問は文章量こそ多いものの、誘導にうまく乗ることができれば解きやすかったであろう。
⇒【難易度速報】2024年度共通テストの難易度は?教科・科目一覧
難易度
【昨年並み】誘導が丁寧で解きやすい問題も多かったが、一方で、自分で変数を設定して考える問題や、それまでの考え方を応用させる問題など思考力を要する問題もあり、全体的な難易度に大きな変化はなかったと思われる。
⇒【速報】入学共通テスト予想平均点 文系は546点、理系は…科目別も
出題傾向の分析
今年は例年に比べて、全体的に誘導が丁寧につけられている問題が多く出題された。 また、昨年に続いて集合と命題の分野からの出題はなかった。 共通テストになってから毎年出題されている日常の事象を題材とした問題として、今年は電柱の高さと影の長さの測量の問題が出題された。 さらに、近年出題の増えている分野を超えた融合問題として、2次関数と図形の融合問題も出題された。
出題分量
昨年と比べると、文章量はやや増えたが計算量がやや減少したため、全体的に解答にかかる時間に大きな変化はなかったと思われる。
数学ⅠAの問題・解答
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各教科科目の分析
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