2024年のグラミー賞特別功労賞の授賞式が米時間2/3開催。ドナ・サマーらが受賞

Donna Summer - Photo: Gary Gershoff/Getty Images

米レコーディング・アカデミーは、2024年のグラミー賞特別功労賞の4部門の受賞者を祝う授賞式を、今年のグラミー・ウィーク期間中となる現地時間2月3日にウィルシャー・エベル・シアターで開催することを発表した。4部門の受賞者はそれぞれ以下の通り。

■生涯業績賞(Lifetime Achievement Award)
ドナ・サマー、ローリー・アンダーソン、クラーク・シスターズ、グラディス・ナイト、N.W.A、タミー・ワイネット

■理事会賞(Trustees Award)
ピーター・アッシャー、DJクール・ハーク、ジョエル・カッツ

■技術賞(Technical Grammy Award)
トム・コバヤシ、トム・スコット

■社会を変えた最優秀楽曲賞(Best Song For Social Change Award)
ジェラルド・イートン(別名ジャーヴィス・チャーチ)、ケイナーン、スティーヴ・マキューアンが共作した「Refugee」

レコーディング・アカデミーの最高経営責任者であるハーベイ・ジェイ・メイソン・ジュニアは次のように述べている。

「(レコーディング・)アカデミーは、何世代にもわたり世界中にその影響力を共鳴させてきた非凡なクリエイター、業界のプロフェッショナルである今年の特別功労賞受賞者に敬意を表することができることを光栄に思います。彼らの音楽への貢献は、ジャンル、経歴、技術を超え、私たちのクリエイティブ・コミュニティを活気づける豊かな多様性を反映しています。来月、“音楽界最大の一夜”に向けた1週間の祝典の一環として、音楽業界の先駆者たちを称えられることを楽しみにしています」

R&B、ソウル、ポップ、ファンク、ロック、ディスコ、アヴァンギャルドなエレクトロニカを融合させた画期的な音楽で世界的なスーパースターとなったドナ・サマーは、ダンス・ミュージックをアンダーグラウンドからメインストリームへ、ヨーロッパのクラブから世界へと広め、全米アルバム・チャートでダブル・アルバム(2枚組アルバム)が3作連続で1位を獲得した唯一のソロ・アーティスト、12ヶ月間のうちに4枚のシングルが全米1位に輝いた初の女性アーティストとして知られている。

また、5度のグラミー賞受賞と18度のノミネーション歴を誇る彼女は、グラミー賞の“最優秀ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞”を受賞した初の女性アーティスト(1979年、「Hot Stuff」)、90年代に新カテゴリーとしてグラミー賞に加わった“最優秀ダンス・レコーディング賞”(1997年、「Carry On」)を受賞した初のアーティストであり、ダンス、ゴスペル、ロック、R&Bという4つの異なるジャンルでグラミー賞を受賞した初の女性アーティストでもある。

生涯功労賞受賞者: この特別功労賞は、レコーディング・アカデミーの全米理事会の投票によって決まり、生涯を通じてレコーディングの分野で卓越した芸術的意義を持つ創造的貢献をした演奏家に贈られる。過去にはダイアナ・ロス、スモーキー・ロビンソン、リンダ・ロンシュタット、ソルト・ン・ペパ、ブラック・サバス、マイルス・デイヴィスといった伝説的なアーティストが受賞している。

Written By Tim Peacock

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