和歌山県田辺市の河原に設けられた巨大な露天風呂「仙人風呂」で14日、浮かべた札を取り合うかるた大会が開かれた。湯煙の中、参加者が水しぶきを上げながら札めがけて駆けると、見物人から声援が飛んだ。
仙人風呂は幅約24メートル、奥行き約12メートル。川底から湧く温泉を利用して冬の期間だけ設置される。札ははがき大の杉板約250枚で、熊野地方の歴史や自然などを題材に作られた。
16チーム計64人が参加し、和歌山市立和歌山高校硬式野球部の元メンバーらのチームが優勝した。代表の3年小野莞都さん（18）は田辺市出身で「地元のイベントで優勝でき、いい思い出ができた」と笑顔だった。
