ウミガメも緊急避難 のとじま水族館福井・越前松島へ

のとじま臨海公園水族館で飼育されていたウミガメ

 能登半島地震で被災した七尾市ののとじま臨海公園水族館は14日、飼育する全8匹のウミガメを越前松島水族館(坂井市)に移送した。地震で水槽やボイラーが破損し、成育環境が悪化しているため。

 のとじま水族館では窓ガラスや屋根が壊れたほか、水槽のろ過装置が停止した。これまでにゴマフアザラシ3匹、カマイルカ2匹、コツメカワウソ2匹をいしかわ動物園や石川県外の水族館に移した。一方、人気者だったジンベエザメ2匹が死んだ。

 のとじま水族館関係者は「飼育を続ければ動物の命が危険。今後も搬出せざるを得ない」と話した。

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