アストン・ビラが不調エバートンにゴールレスドロー…シティに抜かれて3位転落【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第21節、エバートンvsアストン・ビラが14日にグディソン・パークで行われ、0-0のドローに終わった。

2023年最終戦となったバーンリー戦を3-2と勝ち切り、2位に浮上したアストン・ビラ。直近のFAカップでもミドルズブラに後半終盤のゴールで勝ち切ったエメリのチームは、直近の公式戦1分け4敗の5戦未勝利と急失速する17位のエバートン相手のアウェイゲームで連勝を狙った。

立ち上がりは勢いを持って入ったエバートンが押し込む形となったが、時間の経過とともに押し返したアストン・ビラがボールの主導権を掌握。自陣や中盤でボールを動かしつつ、背後を狙うワトキンスとディアビの2トップを起点にチャンスを作っていく。

すると、18分にはセットプレーの二次攻撃からペナルティアーク付近でディアビからのマイナスパスを受けたアレックス・モレノが抑えの利いた左足シュートをゴール右下隅に突き刺す。しかし、ゴラッソでの先制かに思われたこの場面は数分間に渡るVARの介入が入った結果、ディアビの微妙なオフサイドを取られてノーゴールに。

ゴール取り消しとなったものの、すぐさま気持ちを切り替えて攻勢を継続するアウェイチーム。ワトキンスが絶妙なオフ・ザ・ボールの動き出しで相手守備陣に際どい対応を強いると、28分には波状攻撃からボックス右でドウグラス・ルイスのパスを受けたベイリーが右足でニア下を狙ったシュート。だが、これはGKピックフォードのファインセーブにはじき出される。

一方、立ち上がり以降は防戦一方の戦いを強いられたホームチームだが、前半終盤に続けてビッグチャンスを創出。45分、ダンジュマのミドルスルーパスでハイラインを破ったキャルバート=ルーウィンがボックス内でGKと一対一となるが、ここはGKマルティネスの足を使った圧巻のファインセーブに遭う。さらに、こぼれを繋いでガーナーが密集を抜くグラウンダーシュートを枠の右隅に飛ばしたが、これもアルゼンチン代表GKが驚異的な反応ではじき出した。

アストン・ビラペースで進んだものの、エバートンもゴール期待値で上回る奮闘をみせ、ゴールレスでの折り返しとなった試合。後半も前半同様の展開が続くなか、マッギン、ダンジュマと立ち上がりにチャンスを作り合う。

立ち上がり以降は中盤で潰し合う展開が増え始めると、両ベンチが動く。エバートンはキャルバート=ルーウィン、ダンジュマを下げてより機動力のあるマクニール、ベトを投入。対するアストン・ビラはディアビとベイリーに代えてデュランとティーレマンス、さらにジエゴ・カルロスを下げてキャッシュを投入し、コンサをセンターバックに移す。

一連の交代策も攻撃を活性化させるまでには至らないが、終盤の86分にエメリのチームにビッグチャンス。ボックス左に侵入したモレノの折り返しを起点にゴール前で混戦を作ると、最後はマッギンが左足シュートを放つ。だが、これはDFの決死のゴールカバーに阻まれた。

その後、7分が加えられた後半アディショナルタイムでは互いに決勝点に迫ったが、デュランのヘディングシュートが枠の右に外れるなど最後のところで仕留め切れなかった。

しして、試合はこのままタイムアップを迎え、苦手アウェイで勝ち点1にとどまったアストン・ビラはマンチェスター・シティに得失点差で抜かれて3位転落となった。

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