イスラエル北部攻撃で死者 レバノン国境、交戦で緊張

14日、イスラエル南部からパレスチナ自治区ガザに向けて攻撃するイスラエル軍砲兵部隊(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル北部で14日、レバノンから飛来した対戦車ミサイルが住宅を直撃、市民の親子2人が死亡した。地元メディアが伝えた。イスラエル軍はレバノン南部の親イラン民兵組織ヒズボラの拠点を空爆。これに先立ちイスラエルに侵入した戦闘員4人を殺害し、軍兵士5人が負傷したと発表した。国境地帯は緊張状態で交戦本格化が懸念される。

 ガザでのイスラエル軍とハマスの戦闘が始まって14日で100日目。ヒズボラ指導者ナスララ師は演説で、ガザへの攻撃が終わらない限り交戦を続けると強調した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派報道官も、紅海でイスラエル関連と見なす船舶への攻撃を継続すると主張した。

レバノン国境に近いイスラエル北部に展開するイスラエル軍の戦車=昨年10月(ロイター=共同)

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