長崎・深堀地区の鬼火たき「おんのほね」 住民ら500人が参加

勢いよく燃え上がるやぐらを囲み、無病息災を願う住民たち=長崎市、深堀公園

 長崎県長崎市深堀地区の鬼火たき「おんのほね」が14日、同市深堀町5丁目の深堀公園であった。住民ら約500人が参加し、竹や正月飾りを焼いて1年間の無病息災を願った。
 深堀中学校区青少年育成協議会(梅原和喜会長)が、地域住民の新年交歓の場にしようと毎年開き34回目。竹や枯れ木などで組み上げた高さ約8メートルのやぐらに年男と年女約40人がたいまつで点火。竹が焼け、大きな音を立ててはじけると「おんのほねー」と邪気を払うかけ声が上がった。
 同地区では「しっとんあぶって百まで生きろ(尻を鬼火で温めて長生きしろ)」という言い伝えがあり、住民らが火で温まりながら、竹の先につるした餅を焼いて食べ、健康を願った。
 年男の吉見虎珀君(12)=市立南陽小6年=は「火を付けるのは緊張した。中学生になったら部活を頑張りたい」と話した。

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