雲仙・普賢岳噴火災害で被害を受けた島原市安中地区で14日、鬼火焚(た)き(同地区青少年健全育成協議会主催)があった。子どもからお年寄りまで約250人が集まり、焼き餅やたこ揚げなどで親睦を深めた。
同地区での鬼火焚きは、1991年に大火砕流などが発生した水無川沿いの導流堤で、同協議会が2003年から地域コミュニティーを再建しようと始めた。
今年は、1日に発生した能登半島地震の犠牲者に全員で黙とう。高さ約10メートルのやぐらに辰(たつ)年生まれの年男・年女約20人が火を付けると、竹や正月飾りなどが勢いよく燃えた。その後、参加者は残り火で餅を焼いて味わったほか、お年寄りが子どもらにたこ揚げなどを指導。地震被災地への募金も呼びかけた。
同協議会の大場安広会長(73)は「防災の基本は、地域の住民同士が顔見知りになって助け合える関係になること。コロナ禍でしばらく交流活動ができていなかったが、今後も継続していきたい」と話した。
島原・安中で鬼火たき 地域住民ら250人交流
- Published
- 2024/01/15 11:00 (JST)
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