救援右腕ネリスの争奪戦はヤンキースとレンジャーズが有力候補に

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、アストロズからFAとなっている救援右腕ヘクター・ネリスをめぐる争奪戦が活発化し始めているようだ。フェインサンド記者はヤンキースとレンジャーズの2チームがフロントランナーとなり、争奪戦をリードしていることを伝えている。昨季アストロズで自己ベストの成績を残し、年俸850万ドルの選手オプションを破棄してFAとなった34歳のベテラン救援右腕をめぐる争奪戦は、近いうちに決着を迎えることになりそうだ。

ヘリスはメジャー10年目の昨季、アストロズで71試合に登板して68回1/3を投げ、6勝3敗2セーブ、31ホールド(自己最多)、防御率1.71(自己ベスト)、77奪三振の好成績をマーク。同じく防御率1点台をマークしたブライアン・アブレイユとともに守護神ライアン・プレスリーにつなぐセットアッパーを担い、地区3連覇に大きく貢献した。

メジャー最初の8シーズンはフィリーズでプレーし、2016~21年にかけてセットアッパーないしクローザーとして活躍。2016年は自己最多の79試合に登板して28ホールドを挙げ、翌2017年はクローザーとして26セーブ、2019年には自己最多の28セーブを記録した。メジャー10年間で通算546試合(すべてリリーフ)に登板し、33勝36敗89セーブ、111ホールド、防御率3.24という成績を残している。

今オフのFA市場では、まだ有力なリリーフ投手はあまり動いておらず、ジョーダン・ヒックス(ジャイアンツ)、レイナルド・ロペス(ブレーブス)、松井裕樹(パドレス)の契約が決まったのが目立つ程度。ジョシュ・ヘイダーやアロルディス・チャップマンがまだ市場に残っており、ネリスと同じ右腕では、昨季レイズ移籍後にブレイクしたロバート・スティーブンソンもまだ契約が決まっていない。

なお、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はオフシーズン開始時点で発表したFA選手トップ50において、ネリスを46位とし、契約規模を2年1500万ドルと予想している。

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