栃木SC新体制発表 J1昇格プレーオフ目指す 若手中心に獲得

今季の躍進を誓う田中監督(後列中央)と新加入した全12選手=宇都宮市内

 サッカーJ2栃木SCの新体制発表記者会見が14日、宇都宮市内で開かれた。昨季19位のチームは新加入12人を含む選手30人で巻き返しを図る。新たに指揮を執る田中誠(たなかまこと)監督は「今季もJ1昇格プレーオフ進出を目指す」と力強く語った。

 下部組織のMF揚石琉生(あげいしるい)=那須塩原市出身=が昇格するなど、新加入のうち7人が初のプロ入り。山口慶(やまぐちけい)強化部長は「チャレンジするチームとして若い選手は必要。結果を出していく上で(昨季)試合に出場していたベテランも獲得した」と説明した。

 昨季守護神として活躍した藤田和輝(ふじたかずき)が抜けたGK陣には3人が加入。常葉大の中島佳太郎(なかじまけいたろう)は今季、J1磐田から期限付き移籍で加わる。「スタメン争いや勝利を目指す中で厳しい1年になると思う。自分の強みを磨きたい」と抱負を語り、J2長崎から加わるFW奥田晃也(おくだこうや)は「チャンスメークとゴール前のプレーで貢献したい」と意気込んだ。

 最終ラインを支えたDF平松航(ひらまつわたる)、DF福島隼斗(ふくしまはやと)らは残留。堅守速攻を掲げる田中監督は今季の布陣について「(DFは)3枚でやりたい」と3バックを軸に戦う考えを明らかにした。

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