国際プラ条約会議、誘致見送り 政府、他国の状況考慮

環境省が入る中央合同庁舎=東京・霞が関

 プラスチックごみ汚染を防ぐための国際条約作り交渉で、日本政府が採択のための会議の誘致を目指していたが、最終的に見送る方針を固めたことが15日、分かった。政府関係者が明らかにした。交渉の遅れや他国の誘致状況を考慮した。国内では自民党の議員連盟が誘致を求める決議をまとめるなど後押しの動きがあった。

 誘致を検討していたのは、条約を採択して確定させる2025年の外交会議。環境省によると、南米エクアドルやアフリカのルワンダ、セネガルなども名乗りを上げ、今年4月にカナダで開く政府間交渉委員会の会合で決まる見込み。

 条約策定の交渉期限は今年11~12月の会合だが、協議は大幅に遅れている。

© 一般社団法人共同通信社