藤井聡太八冠の師匠・杉本昌隆八段に贈られた“金シャチ賞” 指導者としての功績を称えて名古屋市が新たに創設  

15日、将棋の藤井聡太八冠の師匠・杉本昌隆八段が名古屋市から特別表彰されました。

「師匠はつらいよ」というタイトルの著書でも知られる藤井八冠の師匠・杉本昌隆八段。15日は、幾分緊張した面持ちで一人、名古屋市役所に。

(名古屋市・河村たかし市長)
「おめでとうございます」

実は今回、杉本八段は藤井八冠ら後進の育成に貢献した「指導者」としての功績がたたえられ、名古屋市から表彰を受けたのです。

賞の名前は「金シャチ賞」。この度、新しく創設された賞です。

杉本八段といえば、名古屋市内の自宅で将棋研究室を開き、これまでに藤井八冠ら5人のプロ棋士を育てました。受賞は、名古屋の将棋文化の普及促進に貢献したことも評価されたものです。

(杉本昌隆八段)
「藤井竜王・名人なので、杉本金シャチを名乗ろうかなと」

おちゃめな師匠ですが、藤井八冠は「将棋研究室」に小学5年の頃から通い、強さを蓄えてきました。

まさに二人三脚でこの10年を歩んできた杉本八段に指導者として大事にしてきたことを伺いました。

(杉本昌隆八段)
「教える教わるの関係ではなく、対等な立場で向き合いたい。自分で学んでいくというのが、藤井八冠のいいところで強さの一つかなと。指導者の教えをうのみにしない性格だから、今の藤井八冠があるのかなと思う」

杉本八段に、15日は「師匠はつらいよ」という雰囲気は微塵もなく、その初めての栄誉を弟子たちと共に受けているようでした。

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