岩手県の大船渡東高(千葉久校長、生徒224人)の農芸科学科3年生2人は12日、授業で作ったパウンドケーキを陸前高田市気仙町の商業施設カモシーで販売した。「地元食材を使ったお土産になるお菓子」をテーマに改良を重ねた一品で、完売すると「3年間の学びを生かせた」と笑顔を見せた。
お菓子を作ったのは熊谷彩音さんと船本心愛(みらい)さん。「いらっしゃいませ」と声をかけながら売り場に立ち、商品のそばに特徴を紹介する手書きのボードも置いた。100個を販売し、開始から2時間ほどで完売した。
お菓子は陸前高田市で特産化が進むピーカンナッツと、同科生徒がこうじから手作りで製造するみそを使ったパウンドケーキ。みそを使った生地にキャラメリゼしたピーカンナッツをまぜ込み、しっとりした食感で甘味と塩味のバランスが取れている。