初場所、被災地出身の力士が奮闘 発生2週間、遠藤「心配だ」

石川県の形がデザインされた化粧まわしで土俵入りする遠藤=15日、両国国技館

 能登半島地震の発生から15日で2週間となり、東京都墨田区の両国国技館で14日から始まった大相撲初場所では石川県出身力士が故郷への思いを胸に奮闘している。満員御礼の館内からは県勢力士にひときわ大きな拍手。背中を押している。

 幕内遠藤は「何日たとうが一緒。心配だ」と話す。2日目の15日は石川県の形がデザインされた化粧まわしで土俵入りし、今場所の初白星を挙げた。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「両親が穴水町に住んでいるので心配だ。場所が終わったらすぐに行こうと思っている」と神妙に語った。

 2連勝の新入幕大の里は「一日一日、集中して頑張るだけ」と話した。

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