「良い経験になった」アジアカップデビューの佐野海舟、難しい試合でも躍動感あるプレーを披露…自身に足りないと感じたのは「試合中の修正力」

アジアカップデビューを果たした佐野海舟[写真:Getty Images]

日本代表MF佐野海舟(鹿島アントラーズ)が、途中出場したベトナム代表戦について語った。

14日、日本はアジアカップ2023の初戦でベトナムと対戦。幸先良く先制した中で、前半のうちにCKとFKの流れから連続失点で逆転を許す展開となる。

思わぬ事態となったが、南野拓実、中村敬斗のゴールで前半のうちに逆転。後半は修正して危なげない戦いを見せ、上田綺世のゴールで4-2と白星スタートを切ることに成功した。

初のアジアカップ参加となった佐野は、77分から守田英正に代わって途中出場しアジアカップデビュー。15日のトレーニング後に取材に応じた佐野は「もう次に切り替えているので、昨日出た反省をチームとしても個人としてもやっていきたいです」とコメント。19日のイラク代表戦に既に気持ちは切り替わっているという。

試合については「守備の部分ではフォーメーションもありますが、あまり噛み合っていなくて、どうやっていくのかうまくいってなかったですし、ベトナムのボールの動かし方も上手かったので、対策を上回られたかなと思います」とコメント。「自分が出てからはセカンドボールを拾ったり、ライン間で受けられれば良いなと思っていました」と、ベンチで見守っていた中で考えていたという。

その佐野は短い時間の出場も、85分の上田の4点目に繋がる前のプレーではボール奪取から持ち出すなど良い動きを見せていた。

「自分が入った時は前目のボランチで役割もハッキリしていて、その中で自分が出て課題がたくさんありますけど、できている部分もありました」

「(ゴールの前のプレーは)セカンドボールを上手く拾えましたし、あそこから前に行くこともできたので、もっと上手く抜け出せられたところもあったので反省です」

しっかりと試合に入り、強度と特徴を見せていた中で反省が多いと語る佐野。自分に足りないものについては「試合中に修正できる力は必要だと感じましたし、今出ている選手たちは試合中にしっかりコミュニケーションを取って、悪くてもそういう雰囲気はなかったので、コミュニケーションを取って修正できていたので、ああいう力が自分には必要だと思います」とコメントした。

ボランチでは遠藤航とプレーしたが、守田英正や他の選手との組み合わせの可能性もある。「役割はハッキリしているので、航くんとやるにしても、守田くんとやるにしても、自由に動いて良いのかなと思います」と自身の役割について語り、「守田くんとやるときはバランスを見るよと言ってくれています。自分もバランスを見つつ、動きながら変化を与えられればと思います」と、バランスを意識しすぎずにプレーした方が良いと感じているようだ。

初めてのアジアカップで難しさも感じた試合を経験した佐野。「これから先の試合も難しいと思いますし、初戦でああいう戦いをしたのは気づけたというか、良い経験になったかなと思います」と語った中、先発した時のイメージとしては、「自分の良さを出しつつ、しっかりバランスを見て、やらなければいけないことと、やれることを上手く出して、バランスを良くしていければと思います」と、特徴を出してチームとしてやるべきことをやりたいとした。

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