〈1.1大震災〉軍艦の面影なし 珠洲・見附島、崩れ半分に

海岸から見えない南東側が崩れ落ちた見附島=14日午前9時15分、珠洲市宝立町鵜飼(国、県など関係機関の許可を得てドローンから撮影)

 北國新聞社は14日、珠洲市宝立(ほうりゅう)町鵜飼(うかい)の石川県天然記念物・名勝「見附(みつけ)島」上空にドローンを飛ばし、海岸から見えない島の南東側を撮影した。船が浮かんだような形状から「軍艦島」と呼ばれる島は、揺れと津波で南東側が崩れ落ち、ほぼ半分になった。

 高さ約28メートルの見附島は、波風にさらされて年々小さくなっており、2022年6月の震度6弱、23年5月の震度6強の地震で崩落が進んだ。近隣に住む高坂(たかさか)強さん(49)=宝立町春日野=は「子どものころに海水浴を楽しみ、慣れ親しんだ景色は無残な姿になった」と肩を落とした。

 京大防災研究所などの現地調査によると、宝立町には高さ4メートルを超える津波が押し寄せたとみられる。

2018年3月(ドローンで撮影)
2023年5月の奥能登地震後(ドローンで撮影)

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