消防局かたる電話 詐欺予兆か 長崎

 長崎市内で「消防局職員」と名乗り、災害時の対応などを理由に家族の住所などを聞き出す不審電話が相次いでいる。市消防局予防課は詐欺の予兆電話の可能性があるとし「電話で個人情報を問い合わせることはない」と注意を呼びかけている。
 同課によると、昨年12月25日から1月12日にかけて、6件の不審電話を把握。電話は「災害があった時に頼る家族はいますか。子どもの名前や住所を教えてください」「能登半島で大きな地震がありましたが、備えはしていますか」という内容。住所などを教えた人もいるが、現時点で詐欺などの被害は確認されていない。
 同課は「消防などの公的機関を名乗る電話を受けても詐欺を疑い、いったん電話を切り、その機関に確認してほしい」としている。

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