「ふるさとづくり大賞」 シュシュが最優秀賞に輝く 地元農産物の加工や販売 創造性富む活動 長崎・大村

ふるさとづくり大賞で最優秀賞に輝いたシュシュ=大村市弥勒寺町

 総務省は15日、地域活性化に貢献した団体や個人に贈る2023年度「ふるさとづくり大賞」の最優秀賞(内閣総理大臣賞)に、地元農産物の加工や販売を手がける「シュシュ」(長崎県大村市)を選んだと発表した。
 同賞の受賞は長崎県内初。前身の「地域づくり総務大臣表彰」を含めると、最高賞は12年度大賞の北松小値賀町に次いで2例目。
 シュシュは地元の農家が立ち上げ、野菜や果物をアイス、パン、洋菓子などに加工して販売。農業の人材育成や食育、農家民泊などのグリーンツーリズムにも積極的で「創造性に富む活動を展開している」と評価された。
 山口成美社長は「地域一丸となって取り組んだことが受賞につながった。地域の人たちと一緒に喜びたい」と話した。
 優秀賞には、焼き物生産に使われる石こうの型を肥料などにリサイクルしている東彼波佐見町などを選定。全国から19団体と4人を奨励賞や団体・個人表彰とした。表彰式を2月16日に東京都内で開く。

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