木原防衛相「見直す考えはない」 沖縄県うるま市の陸自訓練場計画で

記者会見で質問に答える木原稔防衛相=16日午後、防衛省

 【東京】木原稔防衛相は16日午後の記者会見で、防衛省が沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を新たに造る計画について「見直す考えはない」と述べた。

 計画を巡っては、ゴルフ場跡地を抱える地元の旭区自治会が14日に臨時総会を開き、建設計画に反対する決議を全会一致で採択している。

 木原氏は「報道は承知している」とした上で「南西地域の防衛体制強化の観点からも、整備を進めることは重要だ」と強調。市や地元住民に対し、適切な情報提供や説明に努めるとの考えを示した。

 防衛省は2024年度中に、うるま市石川にある東山カントリークラブ跡地一帯の約20ヘクタールを取得する計画。25年度に調査・設計し、26年度に着工する予定だ。

 訓練場として整備後、自衛隊ヘリの離着陸や地対艦・地対空ミサイル部隊の発射機展開、空包射撃、夜間戦闘などの訓練で使用する方針だ。

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