26年に富山でプロ野球オールスター 被災地の復興後押し

1996年7月23日に開かれ、大勢のファンが詰めかけたオールスターゲーム=富山市民球場

 日本野球機構(NPB)は16日、能登半島地震の被災地の復興支援として、プロ野球のオールスターゲームを2026年7月に富山市民球場(同市下飯野)で開くと発表した。同球場での開催は1996年7月以来2度目。

 オールスターゲームは、ファン投票などで選ばれたセントラルとパシフィックの両リーグの人気選手が、12球団のファンの前で熱戦を繰り広げる。新型コロナウイルスの影響で中止された2020年を除き、14年以降は毎年2試合を実施。競技振興を目的に、18年からは4年ごとに1試合を地方球場で行っている。

 富山市は築30年が経過した同球場の更新に合わせ、23年7月に若手選手の「フレッシュオールスターゲーム」を実現させるなど、誘致に向けた準備を進めていた。

 NPBは「北陸地方の全ての方々に、元気と勇気、そして支援のメッセージを届けたい」としている。

 県内出身の選手では、ロッテの西野勇士投手(高岡市出身、新湊高出)や、ヤクルトの内山壮真捕手(上市町出身)らの出場が期待される。

NPBと12球団が義援金1億円

 プロ野球12球団とNPBは16日、能登半島地震の被災地に日本赤十字社を通じて義援金1億円を送ると発表した。

 同日に東京都内で行われた12球団監督会議では、冒頭で犠牲者に黙とうをささげた。座長を務めた阪神の岡田彰布監督は「フロント、選手も一緒になって、各球団でも協力したい」と支援の継続を誓った。NPB所属の審判員は義援金30万円を送った。

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